人を転がすこととか
先週、足利事件に関するニュースを聞いてて感じたこと。
菅家さんから自白を引き出した取調べのテープが公開されたものの、その音声そのものはテレビでは流せないと言うことで、だいたいどういうやりとりがあったかをアナウンサーが読み上げていた。
「どうして僕の目を見ないの?」
「誠実さを失ったら、人としておしまいだよ」
そんな言葉が投げかけられたという。
それを聞いてて、なんか自分自身がかつて感じたことがあるようなイラつきが湧いてきたんだけど、それが何なのかすぐには思い出せなかったのよね。
やっと思い出した。
●
以前、財テクがどうのという勧誘の電話が、やたら家にかかってきた時期がある。
その中のひとつ。
「関心ありません」
「必要ないです」
「この話をこれ以上続ける気はないので、もう切りますよ」
こちらが何と言おうと、向こうはぬらりくらりと話を長引かせようとする。
いい加減うんざりしたので、一方的に電話を切った。
と、間髪をいれずまた電話が鳴り、出ると相手はこう言う。
「こちらがまだ話をしているのに一方的に切るなんて『人間として失礼』じゃないですか?」
ムカッとしたが、急に反論するセリフが出てこなかった。
その後は
「こちらが一方的に切る」
「相手がまたかけ直してくる」
を、相手があきらめるまで続けることになった。
後でわかったんだけど、この手の奴は
「自分が薦めるものを、お客に気に入ってもらおうとする」
などということは考えてないそうだ。
とにかく相手を精神的に煽り、
「この状況から逃れられるなら、どうなってもいい」
という状況まで追いつめて、有利な返事を引き出すのだという。
これは、いわゆる「振り込め詐欺」にも応用されてるんだと。
●
つらつら思うに、他人を自分の思うままに操ろうとする人間は、唐突に“精神論”めいたことをぶつことがあるんじゃないかな、と。
それで、相手に(……本来なら感じるべき道理がないはずの)罪悪感みたいなのを生じさせ、そこにつけこむんだろうと。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 今さらながらDSi(2)(2009.11.22)
- 10年に一度のこととか(2009.11.19)
- 今さらながらDSi(2009.11.14)
- ある意味で文化遺産(2009.11.11)
- ゴジラのいるマンション(2009.11.04)


コメント
その辺が誘導の嫌なところですよね。
電話の場合、相手は自分の住所などの情報を持ってると思われるのが最初に働く嫌な心理です。
一度通じた電話は確実だと相手も知ってしまうので、逃がさない気なら何度でも掛けて来る。しかし、待つ方は他の電話かも知れないので出ない訳に行かない。
最初から受ける側が不利な状況です。
自分の場合は精一杯善意を込めてお断りする(相手が話してる最中だろうとお構いなく(^^;)せいか、2度続けて掛かってくるって事は無いですので、手短に終わらせたいのなら寧ろその方が良いのかもしれませんね。
投稿: ひで(英) | 2009年10月25日 (日) 14時20分
思えばあの頃の私は
「できるだけ相手の機嫌を損ねないように断ろう」
なんていう甘い気持ちがあったようにも思えます。
断るタイミングを見計らってるうち、つい相手に長話させちゃうんですね。
今は、聞き覚えのない相手から電話があった場合は、真っ先に
「どういうご用件ですか?」
と聞き、一言でも土地とかマンションとかいう言葉が出たら
「必要ありません」
と言って切るようにしています。
そのせいかどうか、あんまりしつこく感度もかけてくるって事はなくなりました。
ただ、同じ相手からしつこく電話があるってパターンは、バブルの時代に多かったような気もします。
やっぱあのころは、今よりも財テクがらみの怪しげな商売が多かったのかもしれません。
投稿: 2のワンペア | 2009年10月25日 (日) 20時45分