« 中毒 | トップページ | 六角スパ6買ってきた »

80年代映画

 こないだの『スマステ』のテーマは「80年代の映画」。
 公式サイトにレポートが上がったんでリンク貼りますね。
 ここで便乗して、いつか書こうと思って書きそびれてたこととか書いちゃおう。

【第19位 ゴーストバスターズ】
 理屈ぬきで楽しむべき映画なのかもしれないけど、なんかこう、そこかしこにアメリカ人じゃないと100パーセント堪能できないニュアンスが隠されてたような気がして仕方ない。
 あのマシュマロマンってキャラには、何か元ネタがあるのか、とか。

「俺たちがこんなに忙しいのは、世界の終わりが近づいてるからかもしれないぜ」
 ってセリフにも、キリスト教の死生観について(あるいは「お化け」というものの考え方について)考えさせられるものがあった。
 後に何かの本で、
「幽霊やゾンビの総称である『アンデッド』という言葉には、『死んでなきゃならないのに死んでない不埒者』というニュアンスがある」
 ということを知ったんだけど、それがすんなり受け入れられたのも「ゴーストバスターズ」のあのセリフのおかげだったと思う。 

【第17位 ロボコップ】
 あの人、サイボーグなのに何故“ロボ”コップって呼ばれるのかってこと、ツッコミを入れる人は多くありませんでした?
 たぶんあの世界の法律では「引き取り手のない死体」は「誰も所有権がない、一個の物体」として扱われることになっているんだろう。
(いや、現実の今のアメリカの法律がどうなってるのかは、よく知らんのだけど)
 んでもって、マーフィーは記録上「いちど死んだ」ってことになってるんで、「人権の無い“物体”」を部品にして作られた以上、それは“ロボット”であると。

 ぎこちない動きで、敵の攻撃をガンガン受け流しつつ、バシバシ銃器をぶっ放す姿は
「歩く重戦車」
 っぽかったですな。

【第16位 ランボー】
 スタローンという人はあまり好きでもないんだけど、自分で自分の傷口を縫うシーンが特殊メイクじゃなかった、と聞いて、今さらながらスゴイ人だったんだと知った。

 でもしかし個人的には、スタローン映画よりシュワちゃん映画のほうが好きだったりする。

【第13位 グレムリン】
 公開当時、やたら宣伝で
「この映画には『約束を守ることの大切さ』というメッセージがこめられている」
 みたいなことが言われ、なんかそれはビミョーに違うんじゃないかなぁ、と思った記憶がある。
 映画にしろ小説にしろ、そこから何を汲み取るかは受け手次第なんだから、押し付けんなよ、と。

 個人的に、この映画からメッセージを読み取れと言われたら答えるのは
「すべての物事には、見えない側面がある」
 ということかしらん。
 見たかぎり、スプライト(ギズモの分身で、グレムリンに変身しちゃうやつ)はグレムリンになる前から性格が悪かったようなんだけど、主人公がそれを見抜けなかったこととか。
 あと、ヒロインがやたら
「クリスマスなんて嫌い」
 という理由が後になって明かされるくだりとか。
 そういう「物事が持つ、目に見えない側面」に目を凝らしていかなくちゃならない、ということじゃないだろうか。

 それと(言っちゃ悪いが)この映画、
「一作目は良かったけどパート2が駄作だった映画」
 の筆頭に上げられるんじゃないかと思う。
 あれは、パート1を観ていた人限定のパロディ映画みたいな感じだった。

【第9位 ダイ・ハード】
 ホイチョイ・プロダクションのエッセイに
「ハリウッドの大作は、たとえアクション映画でも、脚本の内容が濃い」
 ってことの見本として紹介されてた気がする。
 そういわれながら観てみると、たしかに
「やっと主人公に助けの手がさし伸ばされたと思ったら、それを上回るように敵が手ごわい」
「けど、その敵の隙をついて主人公が反撃」
 などなど、「押したりい引いたり」の加減が絶妙だった。

 ところで、被害にあい戦闘の舞台になるのが日本企業のビルで、悪玉のボスがドイツ系って、どうよ?

【第6位 ターミネーター】
 一作目と二作目、お金のかけようの違いにワロタ。
 二作目以降CGバリバリのイメージが強いんだけど、一作目の悪役はときどきちょっと特殊メイクをして出てくるシュワちゃんで、クライマックスのメカメカした姿もCGじゃなく人形アニメだったような。

 そういや、その後はガンガンお金かけまくって映画作るようになったスピルバーグさんも、出世作の「激突!」は低予算作品だったのよね。

【第5位 インディ・ジョーンズ】
 冒頭の大玉ゴロゴロの場面は、いったいどれだけの場所でパクられたことか。

 初公開時のテレビCMのキャッチフレーズが
「巨大な面白さが襲い掛かる!」
 ってもので、どんなもんかと思って観に行ったら、誇大広告じゃなかった、と感じた記憶がある。
 ある意味、感動しましたよ。
 見る人をワクドキさせるために、あれだけアイデアとエネルギーを注ぎ込めるということに。
 終盤のアーク開放のシーン、たしかまだCGが一般的になる前の時代だったと思うんだけど、いま見ても迫力あるし。

【第3位 トップガン】
 この映画は観てないんで、よく判りません。
 ただ、今回番組でも紹介されてた
「戦闘機とバイクが併走するシーン」
 もしかして「マクロスF」のオープニングのあのシーンって、この映画へのオマージュだったのかしらん。

【第1位 バック・トゥ・ザ・フューチャー】
 公開当時、新聞広告に各界著名人の賞賛の言葉が載ってたのを目にした記憶がある。
 全員は覚えてないんだが、星新一さんと明石家さんまさんがいたのは確か。
 さんまさんはともかく、評論ではわりと辛口な星さんがベタ褒めだったんで印象に残ってるの。
 つらつら思うに、星さんが舌を巻いたのは
「タイムマシンの動力源」
 ってことに着目した点で、結果
「時間を越えられるタイムマシンが、時間に縛られてしまう」
 って皮肉を描いたことだろう。

 そういえば「ユーズド・カー」って映画も、これと同じスピルバーグ&ゼメキス作品だったと記憶してるんだけど、やっぱ「車が主役」で「クライマックスは時間との戦いになる」という内容だった。

 だがしかし、一作目のラストシーンを見たとき
「一種の自己パロディみたいなもの」
 と思い、ほんとにあのまんまパート2に繋がることは予想してなかった、ってのは私だけですか?

 でも、
「一作目は、『両親が結婚する前』という比較的近い過去に飛ぶ話」
「二作目は、過去へ未来へ行ったり来たりする話」
「三作目は、西部劇時代という遠い過去へ飛ぶ話(しかも、タイムマシンを動かす条件が一作目と逆)」
 とシリーズを通してバリエーションに富んでたし、全体的に密度は高かったと思う。

|

« 中毒 | トップページ | 六角スパ6買ってきた »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

懐かしいですなあ。
ダイハードは長い息の長さを感じる映画と成りましたが、ロッキーは?(^^;
ランボー好きです。
シュワちゃん。止まらない悪役だったターミネーターは、T2では味方に成ったけど、明らかに反則な流体金属相手に無表情で立ち向かう姿にまた惹かれます。
トップガンは案外陳腐なストーリーなんですが、大らかなアメリカ映画でした。マクロスFとの話は確かにそうかもしんない。

投稿: ひで(英) | 2009年6月 2日 (火) 07時07分

私は80年代の映画はほとんど見てなくて
あとでテレビとかビデオで見たクチなんですが
このランクに載ってる作品はほとんど知ってますね。
まぁ、ランクインするくらいだから当然かもしれませんけどw

1位のBACK TO THE FUTUREは最初に公開した時は
本当にあれで終わりだったのだけど、上映期間を
延長する時だったか、ビデオ販売するときだったかに
「TO BE CONTINUED」の字幕を入れるようになり
その後、第二作目が作られることが決定した
ってエピソードを聞いた覚えが。都市伝説かな?

投稿: S.NODDY | 2009年6月 2日 (火) 21時15分

80S映画といえばマッドマックス・サンダーストームが好きでした~
特に望郷物っぽい展開になっていく後半とか

投稿: m@ | 2009年6月 2日 (火) 21時56分

>ひで(英) さん
「ダイハード」がこれだけ長く続いたのは、主人公がただ強くてカッコいいだけじゃなく、ちょっとコミカルな味があるところも関係ありそうな気がします。
スタローンが演じるようなシリアスなヒーローって、数を重ねていくうちちょっと辛くなってくるような気もするんです。

これも何かの本で読んだ話なんですが、古典的なヒロイック・ファンタジーの世界では
「剣士は善玉。魔法使いは悪玉」
ってのが定番で、よくRPGなどで見かける
「剣士と魔法使いが、お互い補い合って冒険を続ける」
みたいな構図は、わりと新しいものなのだそうです。
もしかするとT2の
「力づくで戦う善玉ロボットvs変幻自在な悪玉ロボット」
という構図も、そこらへんと根源で繋がってるのかもしれません。

もしかして「マクロス」の誕生自体、アメリカの航空アクション映画の影響を受けてるんじゃないかなどと考えてみたんですが、あらためて調べてみたら、マクロス一作目が1982年、トップガンが1986年ということで、ちょっと違うみたいです。
時代の空気みたいなものは関係あるかもしれませんが。

>S.NODDYさん
私はSFものとかファンタジーものとかばっか観にいってたので、「フットルース」とか「フラッシュダンス」とかは未見です。
でもなぜか使われてる曲はどこかで聞いたものばっかりだったりして。
ラジオかテレビで使われてるのを耳にしたのだと思うのですが、音楽的にも一世を風靡したのですね。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」一作目は劇場で観たクチですが、私が見た時点では、続編を示唆する字幕とかは無かったと記憶してます。
テレビで再び見たときは「TO BE……」が入ってたと思うんですが、初ロードショーの途中からそうなったのか、それとも正式にパート2の制作が決まってからなのか、そこらへんは調べてませんでした。

>m@さん
マッドマックスは「2」までしか観てないのですが、「北斗の拳」の世界観が、あの作品とそっくりなんですよね。
原哲夫さんがメル・ギブソンのファンだと知って、いわゆる一つのオマージュだと納得したんですが、今の日本じゃ
「北斗の拳は知ってるけどマッドマックスは知らない」
って人もいるんじゃないかと。

投稿: 2のワンペア | 2009年6月 2日 (火) 23時22分

昔の名優がメガホンをとるケースは多いですが、メル・ギブソンやクリント・イーストウッドの様に名監督とまでは難しい様ですね。
自分はレザボアドッグスなどのクライム映画なんか良く観ますが、タランティーノ&ロドリゲスのコンビは絶妙な感じがします。(あ・うんというかw)
ギブソン主演のペイバックも好き。なにげに無名のルーシー・リューが出てたりw

投稿: RANDY | 2009年6月 5日 (金) 19時06分

むぅ~、クライム映画についてはあまり明るくなかったりします。

タランティーノってよく聞く名前だけど、どういう人だったっけ……と検索したら、この人の監督作品で見たことがあるのは『パルプ・フィクション』だけでした。
あと、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』には脚本で関わってたのですね。
あれはオチャメでブラックな感じが好きでした。

投稿: 2のワンペア | 2009年6月 5日 (金) 21時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121830/45207707

この記事へのトラックバック一覧です: 80年代映画:

« 中毒 | トップページ | 六角スパ6買ってきた »